華と月
静寂な森に行く為には、北の関所を抜けなければ行けない。

まずは、関所へ向かう。

一行は、関所の近くまで、魔法の絨毯で行く。

門の前に、門番が二人立っていた。

門番と、女二人男一人の旅人が言い争い?をしていた。

「また、姉貴゛それ゛するの?」

ショートボブの勝ち気そうな少女が、呆れ顔で言った。
姉貴と呼ばれた、ロングヘアーの女性は
「ふふ…門番さん…ちょっとこっちへいらしてくださいな」と門番の耳元で甘く囁き、色香を漂わせながら誘う。

屈強な出で立ちの門番も、女の色香には弱いようだ。

「んんっ、門番は、ここから動くことはないっ」

口ではそう言いながらも、女がピタリと寄り添うように近づいてくる為に、女の妖艶な唇に、誘うような流し目、胸元が開いた服、腰の高さから入ってるスリット。

その誘惑から、目が離せないでいた。

ちょうどその時、一行は門番の前まで行く。

一行は、立ち止まりその様子を見ていた。
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