小さな私の小さな恋
「…というわけなのよ!」
経緯を説明してくれたのは小学生からの親友の中原結花(ナカハラユカ)
「だから私、保健室にいるんだね」
「紗智はもっと怒るべきよっ!だいたいね、何で掃除中にサッカーボールが飛んでくるのよっ!」
「だーかーら!たまたま見付けてサッカーしてたら蹴る方向間違ってそれが偶然にも紗智の顔面にクリーンヒットしたって言ってるだろ!」
「あんたねー!謝る気持ちとかないの!?だいたい「結花っ!私なら平気だから!それに晃はわざとしたわけじゃないみたいだし」
「さ紗智ー!お前はほんといい奴だな!…小さいけど」
「ち、小さいは余計っ!!」
今私の前で結花に怒られてるのは結花の幼馴染みの齋藤晃(サイトウアキラ)
小学校から一緒でよく3人で遊んでいた
「でも正直言うと俺がパスしたボールを蹴ったボールが紗智の顔面に当たったんだけどな」
「「…は???」」
私と結花の声が
見事にハモった
「だーかーら!俺じゃなくて…