風を味方に
私は絶望だった。

あんなに希望を持っていたのにまた入院?

何で・・・?

「美希さんは意識も回復したようなので私たちはこれで・・・」

「ありがとうございました。」

医者と看護婦さんは出て行った。

「美希。大丈夫?入院はしないと思ったんだけどね…」

「うん。大丈夫だよ。」

「そっか。じゃあお母さんまたお見舞い来るわね。」

「うん。」

私は病室から出て行くお母さんの背中を見送った。

私は不安で押しつぶされそうだった
< 42 / 71 >

この作品をシェア

pagetop