風を味方に
線に人がきたら出ないと

いけないのが本当に難しかった。

初めて通したわりに

まずまずのタイムだと

先生に言われた。

先輩たちは県で入賞する

ほどの速さで私の憧れだった。


「美希~!よかったね☆ 美希の出方もそんなにおかしくなかったよ~」


「本当!?ありがとう☆」


部室に戻るとリサがいた。

リサは何も言わず部室から出て行った。


「美希。あんま気にしないほうがいいよ。」


「うん・・・」

私には何かリサとの距離が嫌だった。



< 5 / 71 >

この作品をシェア

pagetop