風を味方に
その夜私はまた胸が締め付けられる感じがした。

脈がどんどん早くなっていった。

心臓が破けるかと思うくらい早かった。

医者が来たと思ったら意識が途切れた。


私が目を開けるとお母さんが手をにぎっていてくれた。

「美希!!」

お母さんが言ってるそばで安藤さんも安心した顔をしていた。

「ヤマは超えたらしいです。」

安藤さんがいうとお母さんはホッとしていた。

< 65 / 71 >

この作品をシェア

pagetop