お姫様×俺様=災狂コンビ
 「ん~~。そんな感じ」
 「でも、そのチャンスあるかもよ?」
 えっっ!?どういうこと?チャンスって……。あたしの前に王子様が現れるの。
 そう。こんなあたしでも、ちゃんと清い恋を羨ましがっている。いつかはお互いドキドキしてしまう、キスとSEXを望んでいたりする。
 「今日は転校生がうちのクラスに来るんだよ!えっっ?知らなかったの?」
 「うん。知らなかった」
 転校生かぁ。優しく手を取ってくれる人が良い。あたしの意見を最優先に聞いてくれる人。性格が真反対の人が。
 「それと、香恋」
 急に結城が真剣な表情になった。
 「アンタ。セフレだけは全員切っといたほうが良いよ」
 なんで、切るの?
 「なんで~~??」
 「本当に好きな人ができたときに面倒なことになるよ」
 結城があまりに真剣な表情になるから後押しされてしまった。
 「わかった。今日切る」
 セフレ……。数えてみると。29人。
 携帯のメモリから全員消す前に、セフレ全員にメールを送った。
 側では結城がずっと真剣な表情で見ていた。
 内容は
 
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