午前様
鍵を閉めたあと、哀れな夫が声を上げた。。
酔いは続いていたが、自分が寒い状況に置かれていることは理解出来たらしい。
「寒いよ~ここでは、寝られないよぉ~。こんなところで寝たら、風邪引いちゃうよ~助けて~」
そんな声が美由紀の耳にも届いていたが、「あ~、疲れた!全く!酔っ払って帰ってこられた側の身にもなって欲しいわね!…あの人は玄関の外で寝てもらって、私は自分の寝室で寝ようと。」
と言って、自分の部屋に戻って、眠ってしまった。