爽やか王子と内気少女…その後は?
また近くだと良いな…
私もそう思いながらくじを引く。
……20番…
黒板にランダムに書いてある数字から20を探した。
「あっ…」
廊下側から3列目の後から2番目…
少し離れちゃった……
くじなんて運だから仕方の無いもの。
私は黒板に名前を書くと席へ戻った。
「新垣、またよろしくね」
隣で田中君が言ったので、「えっ?」と首を傾げた。
私が意味がわからないのを理解して、田中君は黒板を指さした。
私の名前の上には「田中」の文字。
「前の席なんだ?」
「そっ、また起こすのよろしく」
田中君が前なら少し心強いな~
……あっ!弥生ちゃんは!?
私は、自分の次に引くハズの弥生ちゃんに注目した。