爽やか王子と内気少女…その後は?
「ふーん…あいつの隣、浜田さんか……
こりゃあ大変だね…」
弥生ちゃんが小さな声で言うので、私も声を小さくして「どうして?」と聞いた。
「浜田さん…あの子は人をランク付けして、自分の付けたランクの高い人しか認めない女だよ……
人によって態度が変わるの。イジメとまではいかないけど、差別してるって聞いた…」
……怖っ…
「し・か・も!」
ここからが重要だと言うように、弥生ちゃんは私に顔を近づけた。
「気に入った男を全力で落とすの…
あの様子を見ると今の狙いは永井みたいね……」
えっ!?永井君!?
ビックリしたまま二人を見れば、
二人は仲良く話をしてた。
時折、浜田さんが永井君の肩を軽く叩いていた。