爽やか王子と内気少女…その後は?
「行こう?」
永井君の声を合図に、私たちはまた歩き出した。
「そういえば、席替えで席離れちゃったね…」
私は席替えの事を話題に出した。
「ああ~……幸せな時に嫌な事を……」
永井君は苦笑いをした。
嫌な事…?
浜田さんと隣になるよりも、私と席前後な事の方が嬉しいのかな…?
だったら嬉しいのにな……
「こっち結構煩いみたいだけど、新垣たちのところも騒がしいよな!
新垣の後、渡辺だろ?あいつ誰にも騒がしく突っ掛かるから!!」
渡辺君を思い出したのか、永井君はククッと笑った。
「あいつ騒がしいけど、凄く良い奴なんだ!
仲良く…し過ぎは嫌だけどそれなりに仲良くしてやって?」