爽やか王子と内気少女…その後は?
「皆どう思うだろうね?秘密にしてるみたいだけど、私にバレた訳だし」
「っ!」
私をキッと睨んだ浜田さんは近くの机を叩いた。
バンッと重い音が響く。
私は驚いて肩を竦めた。
「人に内緒にして、堂々と言えない程度なら付き合うなよ!」
浜田さんが怒鳴って、私は何も言えなかった。
怖かったからじゃない。その通りだったからだ。
私は周りの反応が怖くて、今だって「浜田さんが皆に言ってしまったら」と考えてしまう。
「私もさ、鬼じゃないから、新垣さんに時間をあげる。
3日間。別れるか…それとも皆に言い触らされるか…どっちが良いかよく考えな」
浜田さんはそう言い残して教室を出て行った。
残された私は、ズルズルとその場にしゃがみ込んだ。