爽やか王子と内気少女…その後は?
決断
午後の授業。
1番眠くなる時間。
堂々と眠る子…髪の毛で顔を隠して眠る子…
授業を放棄して、ケータイを弄る子…漫画を読む子…
黒板と睨めっこして、真面目に授業を受ける子…
クラスに30人居れば30通の授業スタイル。
その中で私は、授業を聞いてるふりしてボーッとしていた。
頭の中には「どうしよう」の言葉。
そんな時、机の中に入れたケータイのランプが点滅した。
メールのサイン。
先生に見付からないようにチェックすれば、永井君からだとわかった。
心臓が高鳴る。頬が熱いから、顔が赤くなってるんじゃないかと心配になる。
指先までドキドキしながら内容を確認すると、「今日、市民図書館に行かない?」の文字。