爽やか王子と内気少女…その後は?



「じゃあ先行くから、ちょっと立ったら出て来て」



永井君はそう言いながら、空き教室のドアを開けて出て行った。






あっ……もう少し一緒に居たかったかも……





そう名残惜しく思った時は、教室の中で一人だった。




顔が熱くなったままの私は、
充分に熱が下がるまで、空き教室の椅子に座っていた。




 
< 6 / 92 >

この作品をシェア

pagetop