爽やか王子と内気少女…その後は?



怒られるかと思っていたから、泣いてしまった浜田さんに私はアタフタした。



「にっ…新垣さん…
欲しいもの手に入れる方法…今見つけた…」


自分のバックからタオルを取り出して、化粧が崩れないように目の下をトントンと軽くタオルで押さえた浜田さんは、

さっきまでの寂しい顔や、目を見開いた顔じゃなくて、
安心したような顔だった。




「こんなところにあったんだね…」


ジッと私を見ながら浜田さんは言うが、私は頭の上に『?』をいくつか浮かべるばかりだ。



兎に角、私の言った事がきっかけになってくれたのはわかった。











「新垣さん…
















カオリンって呼んでいい?」






浜田さんの言葉に、私が間抜けな声を上げたのはその数分後だった。






 
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