爽やか王子と内気少女…その後は?
「ちょっと!どう言う事!?」
弥生ちゃんとは逆側の私の隣へ椅子を持ってくると、そこへ座る美知流ちゃん。
すると、弥生ちゃんは強い口調で美知流へ聞いた。
「どういう事って、カオリンと友達になったの」
『ねっ?』と美知流ちゃんに同意を求められ、「う…うん」と答えれば、
弥生ちゃんは、「そんなの知らないんだけど!?」と今度は私に対して言う。
目が『説明しろ』と訴えていて、友だちながらにそれが怖い。
「実はね~」と言いながら包み隠さず話し出したのは美知流ちゃんだった。
静かに話を聞きながらも、時折怒り出しそうになった弥生ちゃんと、構わず私との昨日までの事を話す美知流ちゃんに挟まれ、
好意的に思ってくれる友人には申し訳ないけど、居心地の悪さを沸々と感じていた。