爽やか王子と内気少女…その後は?
沢山涙を流して、
それを面倒くさがらず支えてくれた2人。
自分のハッキリした想いと、2人からの勇気を貰った私は、
今…生きてきた中で一番強くなれている気がする。
きっと涙の雫は、私の弱さを含んで落ちていったんだ。
学校の門を過ぎて、光り始めた街灯を何個も通り過ぎながら、
手の中にあるなま暖かくなったケータイを弄る。
目的のアドレスを見つけてメールを打つ。
それは永井君へ、『もう一度話をしたい』という想い。
私は、ちゃんと永井君から、別れの理由を聞きたい。
別れられて、ただ『そうですか』で終わりたくない。
それが私の思いだから。
そんな簡単な想いで、永井君を見てきた訳じゃないし、
きっと…きっと永井君だって……