誰よりも愛してくれなきゃ××


―…
――…


チッ、チッ、チッ、チッ…


狂いがなく正確なリズムを刻む秒針



「んごーっ、んががが…っ」

「すぅーすぅー…」



激しいイビキと規則正しい寝息




いつの間にか、部屋にはこの2種類の音だけになっていた



「まだ20時過ぎなんだけどなー」



携帯が開いて置いてある机に頬杖をついて、気持ちよさそうに眠る3つの体を眺める



寝るのはちょっと早いんじゃないかなー?

今日、イブだよ?パーティーだよ?



「…暇なんですけどー」



1番近くにあったみぃの体をつついてみても



「んー…っ」


って、声が漏れるだけ


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