誰よりも愛してくれなきゃ××
言い合ってる間さえ、
あたしの顔からも、奏斗の顔からも
笑顔しか浮かんでこなくて。
「ねぇ、奏斗」
ただでさえ、ライトアップされて着飾られていた店内も、窓の外も
さらにさらにキラキラと、輝きを増した
「やっぱり並ぼっか!」
「は?ありえねぇ!ぜってぇ無理」
「い、い、か、らっ!」
グイッと、奏斗の腕を引っ張って立ち上がる
「手袋があれば、あったかいでしょっ?!」
もらったばかりの手袋を片手にはめて、顔の横にかざしてみせる