誰よりも愛してくれなきゃ××


「顔ゆるんでるぞー」

コソコソッて耳打ちしてきたみぃの言う通り、ニヤケまくりなあたし


「奏斗がわるいっ」

「は?意味わかんね、笑ってんじゃん、お前」


眉間にシワを寄せながらも奏斗も笑顔で、なんだかそれが余計に嬉しいっ


廊下の窓越しに話していた奏斗が教室に入ってきて自分の席に腰を下ろし、向かい合わせにあたしを見てくれる


そんな当たり前なことでさえも


嬉しくて嬉しくて、

踊るように気分が高まる



「ねっ!夕飯なに食べたい?特別に奏斗が好きなもん作ってあげる」

「俺が好きなもんっつったらカレーだろ」


失敗した

「ちょ…っ、またぁ?」


2日前もカレー食べたばっかなのに…

奏斗に好きなもん聞くんじゃなかった




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