誰よりも愛してくれなきゃ××



─…その答えはいくら俺が探したってわからねぇけど









「………好きだ」





─…だからこそ




眠る心愛の頬を濡らす、透明な涙を拭いながら、呟いた






例え間違えだとしても

届かくはずがないと、知ってたから




だから、呟けた










ミルクティブラウンの髪に指を通し、サラサラとすり抜けていくのを


肌で感じ、眺めた後、




心愛を起こさねぇように外へと踏み出した



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