誰よりも愛してくれなきゃ××
「ははっ!!なんつって!んじゃ、みつかったら連絡ちょーだーい!!じゃー…」
「くっそ!なんもしんねぇのかよ!!」
例えばどこでクリパしてたとかどこにいそうとか!!
…つかえねぇ!!
情報を求めて繋ぎ止めていた小せぇ機械はなんの役にも立たず、
言葉尻を聴かずにボタン1つで遮った。
「つーかお前も探せよ!」
こんなときでさえ緊張感のかけらもねぇ胡桃にどーしよもなくイラつき、この場にいないと知りながら、不満を吠えた。
殴るようにして玄関の靴箱の上に置いてある鍵を掴み捕ると、行き先も決まらぬまま外に飛び出していく。