誰よりも愛してくれなきゃ××
砕け散る、その前に。
─…
──…
「あ゙ー、いねぇ…っ!!」
なにも考えずに部屋を飛び出した俺は
数十分後、近所の公園の土に身を投げ出すように座り込んでいた。
ズボンを挟んで伝わってくる、土の温度。
それが、冷たいと知りながら…
鉄の扉をこじ開けてからというもの、ひたすら思い付くままに足を動かし、自分でも行き先不明状態。
どこに向かってんのか分かんねぇ
それでも構わず、本能的に探し回った。
直感でピンッと来たとこに立ち寄り、また走る。
それの繰り返し。