誰よりも愛してくれなきゃ××
例えばここ。
小せぇ砂場や滑り台、ブランコくらいしか見当たらない、マンションからすぐのこの公園
それから、駅周辺に団子のように固まって集まる、ちょっとしたショッピングビル的なとこや薬局
あとはただただ、意味もなく
あっちにいったりこっちにいったり─…
「……はっ」
自分の辿ってきた道筋を思い出し、自嘲的な笑みがこぼれた。
─…俺、アイツのことなんもしんねぇじゃん。
普段どこでなにしてるとか、行き付けの場所。お気に入りの場所まで。
なにもかも。