誰よりも愛してくれなきゃ××
ヒカリの言葉に体を少し捩り机の上へと目を向けると、無造作に置かれた白い携帯
ちょっと手を伸ばすくらいじゃ、取れそうにもないんだけど
「しょうがないなー。可愛い可愛いヒカリちゃんのお願いだしねー」
持っていたマグカップを一度机に降ろし、天の邪鬼に座っていたイスから腰を上げる。
手にした携帯は、
「さっすがパパ!ありがとーっ!!」
俺が思うより、ずっと白かった。
こんな風に、心愛にも頼ってもらいたいんだけどな。
「…あ、ちょっと待った!」
後数センチで触れられそうなとこまできていた携帯を引っ込められたヒカリは、視線を携帯から上へとあげた。
─…そして、
「その代わり、心愛達の居場所教えてくれる??」
ニコリと企み気味に笑う俺に気付くと、分かりやすく顔を歪めたのだった。