誰よりも愛してくれなきゃ××
────…
──…
『あっ、奏斗!どこいってたのー?』
『…………』
返事はしてくれないくせに、あたしを捕えて離さない、
ここに意識はないみたいにボンヤリしていた、奏斗
『か、なと…?』
見つめられて、同じようにあたしも見ていたのに、
目が合ってる気がしなかった、瞳
『ちょっとー、聞いてるー?』
『んぁ?…あぁ』
ほんの少し、マトモに視線が交わったと思えば、
すぐに自分の世界に入り込んでしまった、奏斗