改訂版・時間よ、止まれ。





「…ベタだけど、ジャンケンで負けた人が班長ってことにする?」





その時、同じ班の女の子が恐る恐る提案してきた。





なんか、完全に私と新井のケンカ腰な会話にビビってる気が……。






「あー、そうだね。その方が平等でいいかも……」



「えーーっ!?井上で良くねぇ?コイツごちゃごちゃ言ってくるから、センコーみたいだし」



「…はぁっ!?」





ちょっと!!


このままジャンケンの流れに持って行こうと思ってたのに…





新井のヤツ、何て事を言ってくれるのよーー!?






「いっ、井上さんはそれで大丈夫…?班長って言っても、たぶんそんなにやることはないと思うけど…」



「大丈夫じゃないし!そんなこと言うなら、新井、アンタが班長やりなさいよ!!」






ビビり気味の同じ班の女の子を蹴散らす勢いで新井に文句言ってやったら、当の新井は眠そうにあくびをしながらこっちをにらみつけてきた。





「そんだけ有り余る気合いがあるなら、そのエネルギーを班長業にぶつけろよ。みんなもそう思わない?」



「!?」





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