改訂版・時間よ、止まれ。





プルル、プルル……







ほどなくして、私の耳に呼び出し音が聞こえ始めた。





この電話が、優祐につながってる…。





そう思うだけで、更に緊張してきた。






そして、6回目のコールが途中で途切れた。








『もしもし』



「もっ、……もしもし、優祐!?」






ヤバッ!



声、裏返っちゃってるし!!






『さおり?…そういえば俺ら、電話初めてじゃねえ?』






優祐の声だ……。






いつもよりはちょっとこもった感じに聞こえてきたけど、それもまたいいと思ってしまった。






「うん。電話しちゃった」




『いや、マジ嬉しいかも。…今日、佐藤と買い物って言ってたよな?もう帰ったのか?』




「そうだよ。服とか色々買っちゃった。あっ、でも華恵の方が買い込んでたかな。とっておきにするからって言ってたけど、とっておき何着あるの?って感じだったよ」




『はははっ!何気に佐藤面白れえなあ〜。アイツ、1組の市川と付き合ってんだろ?』




「え?うそ…、知ってたの?」






優祐まで知ってたなんて、ちょっとびっくりかも。





華恵、あんまり市川くんと付き合ってるって周りに言ってない感じだったから。





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