改訂版・時間よ、止まれ。





「私は別に男に興味ないし、恋にも興味ないけどさ、悩めるってことがいいと思うよ。何も考えずに平和に暮らしてると、和幸みたいになるだろうし」



「えっ!?サンタ?」






確かに…、サンタは何も悩んでないような。。。






「ただ学校生活こなしてるだけってのも、結構つまんないよ。浮き沈みがあるのが人生だしね」



「…何か深いね、美奈」



「別にすごいもんじゃないよ。今からこんなこと悟ってるのも問題のような…」



「いや、何か感動しちゃった。確かにそうだよね。高校生、悩んでナンボだよね」



「はははっ!!面白いね、さおり。まー、悩まないに越したことはないんだろうけどさ。とにかく自然にすればいいよ。誰に何を言われても、自分の想いを貫けばいい」



「…ありがとう」






そこまで言われると、自分の気持ちはこれでいいんだって思えてくる。







『自分のやりたいように生きろ』







この優祐の言葉を、私は私なりに解釈すればいいんだ。





優祐のことを好きな私が私なんだから。










ねえ、優祐…。





私、ずっとずっと、優祐のことを想っているよ。













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