改訂版・時間よ、止まれ。
ラビリンス・タワー
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修学旅行2日目は、一日中遊園地で遊んだ。
私はサンタからの話を聞いたショックを吹き飛ばすように、絶叫系のアトラクションばかり乗った。
だけど、最初に美奈が乗り物酔いで脱落し、次にサンタ、そして最後まで中原くんが私に付き合ってくれたけど、さすがに夕方近くになって気分が悪くなり始めてた。
一人になっても私は、ずっと絶叫系に乗り続けていた。
班のみんなは、さすがに呆れてた。
けど、私がそうしたい理由を、鈍感そうなサンタまでも分かったみたいで、誰も何も言ってこなかった。
そして修学旅行3日目。
ついに班での自由行動の時間がやってきた。
私達は前に申請した通り、東京タワーまでやってきた。
「うおおおおお〜、これが東京タワーか〜」
「こうして近くで見ると、大きいね〜。周りは大きいビルあるはずなのに」
「だろだろ?来て良かっただろ、井上」
「サンタ騒ぎすぎだぞ。とりあえず登ってみようよ」
中原くんに言われて、私達は展望台まで登ってみることにした。