改訂版・時間よ、止まれ。





「中原は和幸と違ってしっかりした男だから、すぐにいい人見つかるって。それよりアンタでしょ?彼女祈願はどうしたのよ?」



「ああ?美奈っちさっきと言ってたこと違うじゃん。そんなこと言いながら、バッチリ彼女祈願したけどな〜」



「アンタのことだから、どうせ私が言っても聞かないと思ってた……」






美奈は大きくため息をついた後、私の方を見てきた。






「とりあえず、ここ出ようよ。もうすぐホテルの集合時間でしょ?さっきの手紙のことは帰りながら中原に聞こうよ」



「うん、そうだね」



「え?手紙??」






いきなり話を振られた中原くんは、サンタの横で何が何だか分からない顔をしながら、先陣切って歩き始めた美奈と私についてきていた。













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