改訂版・時間よ、止まれ。





「ありがとう。でも私、どんな優祐でも好きだって気持ちは変わらないから。中原くんの気持ちを棒に振っても貫いた思いだから…」



「中原くんか…。あの人、優しそうでさおりにはお似合いだと思ったけどな〜」



「はなちゃんがお似合いって思っても、結局は本人同士の気持ちが噛み合わなかったら意味がないよ」



「うーん、そうなんだけど。せっかく告白してくれたのに、何かもったいないなーと思って」



「うん。私もそう思う。中原くんの気持ち……、無駄にしないためにも、私は優祐への気持ちを絶対に諦めたりしない。そう決めたから…」






そこまで言うと、二人とも納得してくれたみたいで、私に深く頷いてくれた。








頑張ろう。


頑張れる。






まだ5年間の半分も経ってないけど。





きっと私、何があっても頑張れる。









私…、優祐の幸せを祈りながら、優祐のことを待っているよ。













――
―――――

< 204 / 236 >

この作品をシェア

pagetop