改訂版・時間よ、止まれ。
「俺はさおりがいい。他の女じゃ納得できない」
「ありがとう…。嬉しいよ」
「それって…OKって意味?」
「もちろん!改めてよろしくお願いします」
「ぶははっ!このやり取りもマジで同じだし」
「うそーーっ!?」
優祐、どれだけ記憶力いいの!?
無意識で当時と同じセリフを口にしてる私自身にもちょっとびっくりしたけど。。。
「今度こそ絶対離さないから。さおりが嫌だって言ってもな。覚悟しとけよ」
「嫌なんて絶対言わないもん」
優祐が私を抱きしめてくれている腕に、更に力が入るのを感じた。
雪が降るほど寒いけど……、私…今、優祐に温められて、幸せだよ。
「俺も彼氏としてよろしくな。さおり、ずっと好きだから」
「私も好きだよ、優祐」
私もそっと、優祐の背中に腕を回した。
もう絶対に離さない…
私もそういう思いを込めて。
すると、雪に交じって私の唇に温かいものが降ってきた。
…優祐からのキス。
それは中学校の時と変わらないくらい、甘い甘いキスだった。
「誓いのキスだから。今の」
「うん…」
私もずっとずっと、優祐を想い続けることを誓うよ。
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