改訂版・時間よ、止まれ。

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「どーしたの?さおり。今日、ずっとボーッとしてたじゃん。先生にも怒られてたし」



「うん…、何でもないよ」






いきなりの美少女出現に、私の心は思ったよりもショックを受けてしまったみたいだった。





今日の4時間目の授業からずっとボーッとしてたみたいで、さっき放課後になったと同時に担任の先生に呼び出されて、注意を受けていたところ。






それでも靴箱で待っていてくれた華恵に感謝しながら、二人で夕焼けに染まる校門を出た。






「何でもなくないでしょ?さおりらしくないじゃん。新井が給食のヨーグルト奪いに来ても、そのまま何も言わずにあげちゃうし…」



「欲しい人にあげたんだから、いいじゃない?」



「新井も『張り合いなくてつまんない』って言ってたよ?」



「うん……」








誰のせいでこんなショック受けてると思ってんのよ?





人の気も知らないで………





…って私、そういや何でショック受けてるわけ?





新井のことなんか、何とも思ってないハズなのに…。





そうよ。



新井のことなんか、何も………





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