改訂版・時間よ、止まれ。

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――










次の日の放課後も、斉藤さんは当たり前のようにうちのクラスに現れた。





しかもまた楽しそうだよ…。




今日も一緒に帰るお誘いでもするのかな?






斉藤さんの様子を横目に見ながら帰る用意をしていると、聞こえてきたのは意外な言葉だった。








「優祐!ブカツ行こう!!」








え…!?



部活に行く…って、どういうこと???






斉藤さんの声に思わず振り返ってしまうと、ちょうど新井と目が合ってしまった。





やっ、ヤバ!!


気まずいじゃん。。。






だけど新井はすぐに私から目線をそらして、斉藤さんに申し訳なさそうな視線を送った。





「由歌梨。悪いけどお前先に……」



「ブカツ!ブカツ!!楽しいね、優祐♪」





新井の言葉を待たずして、斉藤さんはそこら辺の男子なら一撃でやられそうな笑顔を新井に向け、嬉しそうに新井の腕を引っ張り始めた。






「ちょっと待てよ、由歌梨!!」






だけど斉藤さんは待つことなんてなく、強引に新井の腕を引っ張って、二人で教室の外に出ていった。










な、何あれ?


全然意味分かんなかったんだけど…っ!





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