改訂版・時間よ、止まれ。
そう。
私はそんな新井のイケてる表面には騙されない。
私だけは……、断固として戦っていくんだからっ!!
…と、決意を改めて固めたところで。
「よっしゃ!井上のゼリー、も〜〜らいっ!」
し、、、しまった、油断してたぁ〜〜。
「ちょっと新井!返しなさいよ!!」
最後の楽しみにと取っておいたデザートのゼリーが、一瞬にして目の前から消えた。
もちろん、犯人は新井。
新井が私のゼリーを嬉しそうに高々と上げながら、走り去っていく。
私はそんな新井を逃すまいと、素早く席を立ち上がり、新井を追いかけた。
…何故か、華恵はそんな私達の姿を見て大笑いしていた。
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