愛no歌

・・・キーンコーンカーンコーン・・・・
4時間目が終わった。
チャイムと同時に涼那が駆け寄ってきた。
「あーゆーちャンっ♪一緒にお昼食べよ★」
「うんっ★」
そういって、
涼那が持ってきていたファッション誌を見ながら雑談していた。

「おーい!上田。2年の瑞乃(みずの)さんがお呼びだぞー」
いきなり、クラスの男子に呼ばれ、少しおどろいた。
てかさぁ…誰?
私の周りにそんな人いた??
しかも2年って・・・・
訳も分からないまま、廊下にでた。
「お前が、上田愛優?」
「あ、はい・・・。」
「まぢかよ。めっちゃ可愛いんですけどー!!」
誰?私こんな人知らないし・・・・
それに言っちゃ悪いけどタチ悪そう・・・・
それも4人って・・・
勇気をだして、名前を聞くことにした。
「あ、あのー・・・・誰ですか?」
「あ。わりぃ、わりぃ。
 俺、2年4組の瑞乃悠葵(みずの ゆうき)。」
「俺は、浅野拓介(あさの たくや)。」
「俺、日高馥(ひだか かおる)。」
「俺は、真田希(さなだ のぞむ)。」
へー。。。
何もわからないから適当に流してた。
そのうち、
「明日も呼びにくるから。」
とかいってどっか行ってしまった。
涼那のところに戻ろうとしたら、
私の周りは人だかりができていた。
「みんな?どうしたの??」
すると、涼那が席から飛んできた。
「ねぇ。。。
 愛優って悠葵先輩とできちゃったり?!」
「え?私、初めて見たんだけど・・・」
「あ、できてないんだ。。。
 てか、その前に!!
 あんた、悠葵先輩のこと知らないの?????」
「う、うん。どして?」
「悠葵先輩のお父様は、あの、有名な会社の社長様なんだから!!」
ふーん・・・
あたしは別に興味なかった。


だって・・・・


瑞乃悠葵そのものに恋しちゃったから。
栗色の綺麗な髪…
黒く二重の切れた瞳…
長身でスラッとしたスタイル…
そんな先輩に








私は、一目惚れでした。


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