先生あのね・・・


その日も私たちは車の中にいた。

いつものように食事をして


その後で走らせた車は
私が知らない駐車場に止まった。



「ここどこ?」

私は尋ねた。

「俺の家」






玄関を上がると先生の匂いがして

部屋は先生らしくシンプルで整頓されていた。




私は先生に言われるままソファに腰を下ろし、着替えをする先生を待っていた。



数分後

シャワーを浴びて着替えを終えた先生は私服姿にメガネをかけて出てきた。


「先生メガネなんだ?」



初めて見たメガネの先生も

かっこいい。



「家に居る時はな」

そう言うと

先生はペットボトルのジュースとグラスをテーブルに運んだ。


そして

「テレビ点ければ良かったのに」

と言いながら

リモコンを持って私の隣に座った。




私は今までになく緊張して

普通の会話をしながらTVを見ているだけなのに

先生の仕草一つひとつに
ドキドキした。





そして

会話が途切れ唇を重ねた。
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