先生あのね・・・
先生のココロ
ある日の昼休み
「すみません。
羽田萌さんはいますか?」
教室で私を呼び出したのは
以前、数か月だけ付き合っていた事のある1つ上の桂木先輩だった。
席を立ち、みんなの視線を集めながら廊下に出た。
「何の用ですか?」
冷たく言った。
「少し話をしたいんだけどいいかな?」
「今さら話すことなんてありません」
そう強く言い放ち、背を向けようとした時
腕を掴まれた。
「離して下さい。こんなところ
見られたら困ります」
私は桂木先輩を睨んだ。
「そう思うならついて来いよ」
先輩は含み笑いをして
私は仕方なく桂木先輩の後ろをついて裏庭まで歩いた。