先生あのね・・・

先生のココロ



ある日の昼休み

「すみません。
羽田萌さんはいますか?」


教室で私を呼び出したのは

以前、数か月だけ付き合っていた事のある1つ上の桂木先輩だった。




席を立ち、みんなの視線を集めながら廊下に出た。


「何の用ですか?」

冷たく言った。

「少し話をしたいんだけどいいかな?」

「今さら話すことなんてありません」

そう強く言い放ち、背を向けようとした時

腕を掴まれた。

「離して下さい。こんなところ
見られたら困ります」


私は桂木先輩を睨んだ。

「そう思うならついて来いよ」

先輩は含み笑いをして



私は仕方なく桂木先輩の後ろをついて裏庭まで歩いた。
< 33 / 145 >

この作品をシェア

pagetop