先生あのね・・・


しかし

元カノの事を思うと不安になった。



私の知らない先生の過去があっても

それは当り前の事。



付き合っていた人がいたとしても
仕方のないことだと頭では分かっているのに

気持ちは簡単に割り切ることができず


先生の過去に遡ってまで嫉妬をおぼえた。






そして

先生とその人が過ごした
“三年”という時間が


私が先生と過ごした時間では届かない事実が


不安を煽っていった。






それからは

先生との時間を過ごしていても

その後ろには会ったことのない元カノの姿が見える気がして

元カノと先生の姿を想像し

自分を比較して


苦しさだけが募っていった。
< 72 / 145 >

この作品をシェア

pagetop