先生あのね・・・
「先生?」
「何だ?」
私の方を向いた先生に軽くキスをした。
「これで目が覚めた?」
夢心地の先生は
「もう少しかな?」
そう言って
今度は私を引きよせキスをした。
「覚めているじゃない!」
怒ったふりをして私が先生の腕を叩こうとすると
「コーヒーをいれておいて」
そう言って逃げるようにソファを立ち、支度を始めた。
コーヒーを入れて待っていると
洗面所の方から響いてきた先生の声。
「今日はコンタクトとメガネどっちがいいかな?」
「メガネがいい」
即答する私。
支度を終えた先生はコーヒーを飲みながら
「何で即答なんだ?」
と私に尋ねた。
「だって、先生のメガネ姿を見られるのは私の特権だもの」
はにかむように笑って得意気に答えた。