【短編集】キミをみてる。~瞳で伝える恋心~
自室に入って鍵をかける。
制服姿のままうずくまった。
ずっと我慢していた涙がスカートをぬらしていく。
あーあ。
新品のスカートなのに。
目の前には、朝、ウキウキしながら座っていた鏡台のイスがある。
朝とは大違いな自分に
自分で驚く。
こんなはずじゃ、なかったのに。
普通に、恋するはずだったのに。
なのに・・・・・
なのに・・・・・・
どうして、お兄ちゃんなの!?