【短編集】キミをみてる。~瞳で伝える恋心~
女がイくまで
ずっと、肌を重ね続けたけど
やっぱり満足できない。
心が。
「直人くん・・・
うまい。」
かすれた声で、俺を見上げる女。
「どうも。」
にっこり笑ってやる。
俺なりのサービス精神のつもり。
でも、若菜に対して笑うときのように
優しさをこめることはどうしてもできなかった。
くそ・・・・・
やっぱり、納得いかない行為を済ませて
眠っている女はほったらかして
俺は女の家をでた。