【短編集】キミをみてる。~瞳で伝える恋心~
「夢だったら、よかったのにな。」
今までに見たことないくらい切なく笑った。
「ごめん。若菜。
俺は、この世のルールを犯した。
超えてはいけない一線をこえた。」
「おにいちゃん?」
「そうだよな。」
え?
「俺は、おまえのお兄ちゃんなのに。
なのに・・・・
なのに・・・・
俺はおまえを愛してしまった。」
お兄ちゃんの一言に
涙があふれた。
すごく、うれしいのに
すごく、複雑