【短編集】キミをみてる。~瞳で伝える恋心~



3時間目はじまりのチャイムがなった。





その約5分前から

わたしは、自分の席に座ってグラウンドを見ていた。





彼の姿は見えない。



それもそのはず。

この学校はとにかく木が多くて


校舎からグラウンドがあまり見えない。





でも、木々の枝の隙間から

少しだけ見えるんだ。






彼の姿が。




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