【短編集】キミをみてる。~瞳で伝える恋心~
早く、ランニングすればいいのに。
「起立。」
彼のことばかり見ていたら
もう先生は来ていたみたいで号令がかかった。
あわてて立ち上がる。
「気をつけ、礼。」
「「「「お願いします。」」」」
ずっとグラウンドを見ていたわたしは、もちろん授業の用意もしてなかった。
さささっと机の中から国語をとりだした。
「星野。
授業の用意ははじまる前にしておくこと。」
「はい・・・。
すいません;」
先生に注意されてしまった。