私がマフィアのボスになる日
因みに明日24日は第四土曜日だ。

私はOBの人が来る時、いつも部活だったから誰とも会った事がなかったけど、どんな人達なのかちょっと楽しみ。

今日は明日の為の準備もしないといけない。

みんな揃ったので、ボスのジンサが明日の予定を発表。

「明日はOBの麻雀会があるから、隣りの部屋の掃除と雀卓をセッティングしておくのと、食事を出さなきゃいけないから、その買い出しだな。ユカチンとアキーニョスで準備してくれ。」

「先にいっとくけど、わたし料理とか出来ないよ。」

「ああ、んな事は分かってる。レトルトのカレーとさとうのご飯と一平ちゃんヤキソバでいい。お酒は俺が用意するから、おつまみのおやつとかも買って来といてくれ。」

「私は~?」

「カナ姫はいつもの仕事、ネットオークションの出品。最低価格は物にメモ貼ってるからデジカメで写真とってパソコンで載せてくれ」

「はぁーい。あっ、そういえば送る用の段ボールが少なくなったんだけど、どうする?」

「一年の二人に調達させとく。」

「わかった~。」


最近知ったんだけど、うちのマフィアの収入源は現在三つ。

一つはこの家でのOB達の宴会や麻雀卓のゲーム代。
次にネットオークションでの収入。
最後は出会い系サイトの会費。

その昔はカツアゲ部隊や万引き部隊なんかがいて、犯罪ばっかやってた時代もあるらしいが、今では時代遅れだとジンサは言ってた。

ジンサは甲斐性があるらしく、人数が少なくても資金に困った事がないし、この家の電気代・ガス代・水道代と初代ボスに家賃三万円を毎月払っている。

それ以外に余ったお金は半分をみんなで分けて、残りの半分はこの家の修繕に当てたりしている。

うん。それでこそ私達のボスだ。

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