私がマフィアのボスになる日
Tシャツにジーンズのシンプルな服装だが見た瞬間、一目でカッコイイと思ってしまい、少し固まってしまった。


「んっ?新入りか」


私を見て(カッコイイ)男の人が言った。


「はい。小城アキナといいます。よろしくお願いします!」


自己紹介はハッキリ元気良くすれば、体育会系以外でも好感度UPのはずだ。


「おぉ、元気がいいな。俺はこの家の主で初代ボスの天野(あまの)だ。よろしくな。」


初代・・・これだけカッコ良ければ70人を束ねるカリスマ性も納得だ。


「今日は俺の代のメンバーだけで、おじさんばかりだからあまり気を使わなくていいぞ。」


「いえ。とんでもないです」


両手は後ろで組み、お辞儀をする。私は出来る女だ。ユカチンめサーチを忘れるなよと横目でユカチンを見る。


「天野さん。お久しぶりです!」


ユカチンも挨拶する。なんだユカチンは面識あるのか。


「ユカチンも元気そうだな。マフィアの仕事には慣れたか?」


「はい。ジンサに色々と教えてもらってます。」


「そうか。頑張れよ。」


天野さんはソファーには座らず、ドアから一番遠い麻雀卓の席に座った。


「飲み物は何にしましょう」


何度も言うが私は出来る女だ。


「あぁ、そうだな。炭酸の無いスポーツ飲料はあるか?」


「はい。ポカリスエットとアクエリアスがあります。」


「じゃあ、ポカリでいい。」


「わかりました。すぐお持ちします。」


ポカリの好きな人に悪い人はいない。初代ボスのカッコイイ男指数は、100点満点中150点だ。←想像限界を超えてる


< 9 / 25 >

この作品をシェア

pagetop