契約



「ねぇ沙耶!クリスマスにはまた彼氏いない同士パーティーしようよ!」


「うん!そーしよ」


彼氏がいない同士のあたし達は去年もクリスマスパーティーを2人でした。


去年は理想のタイプや理想のシチュエーションをキャーキャー言いながら朝まで語り合った。


去年の話で盛り上がりあっという間に学校についた。


「じゃ〜またお昼に!屋上でね!」


「うん!またね!」


明里とは学校ではクラスが別々のため登下校とお昼のお弁当だけ一緒にいる。


お互い教室には友達がいて休み時間はその友達と過ごす。


キーンコーンカーンコーン…

キーンコーンカーンコーン…


朝のSTの時間を知らせるチャイムが鳴り響き同時に担任の先生が入ってくる。


「おーい、ST始めるぞー!席つけー」


担任の先生は平岡という名前から(平っち)と呼ばれている。


「あれぇー!?平っち髪切ったぁ!?かっこいいよ!」


平っちが教卓に立つと真っ先に声を上げたのが奈々だ。


奈々は入学式の時から平っちに一目惚れをして、担任が平っちだと分かったときは運命を感じたみたいに毎日アピールをしている。



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