恋色 〜白衣の先生〜
第1章
ドS教師
キーンコーンカーンコーン
1時間目の始まりのチャイムが鳴る。
「彩那、起きてる?」
閉じそうな目蓋(まぶた)を
必死に堪える私。
その様子に気付いた
隣の席の愛実(つぐみ)が私に話し掛ける。
「ん〜…大丈夫…」
私は両手で目を擦って
必死に眠気を覚まそうとした。
「大丈夫そうに見えないよ?」
そう言いながらクスッと笑い
私の方を見る愛実。