マリア教会
逃げるなら今がチャンスだが、レイラは逃げなかった。痛みに耐えているナンバーⅥを見て、レイラの中で何かが弾け飛んだから。
そうだ。神はこの女なのだから、助けてくれるはずがない。私が助かるには自分の力で戦うしかないんだ。
レイラは立ち上がり、うずくまっているナンバーⅥの脇を通り過ぎて教壇の上に置いてある明かりが灯ってない燭台を手に取った。金色の金具で出来たそれを、ナンバーⅥの後頭部に打ち下ろす。
「ああ!」
神の悲鳴と鈍い音。ナンバーⅥの頭の下の床には赤い液体が滴り落ち、それをレイラとマリア像が微笑みながら見ていた。
床を這いながら逃げようとするナンバーⅥに、今度は腰に燭台を打ち付ける。またもお御堂に響く悲鳴。
簡単には逃がさない。お前がして来た事よりマシだろう。
そうだ。神はこの女なのだから、助けてくれるはずがない。私が助かるには自分の力で戦うしかないんだ。
レイラは立ち上がり、うずくまっているナンバーⅥの脇を通り過ぎて教壇の上に置いてある明かりが灯ってない燭台を手に取った。金色の金具で出来たそれを、ナンバーⅥの後頭部に打ち下ろす。
「ああ!」
神の悲鳴と鈍い音。ナンバーⅥの頭の下の床には赤い液体が滴り落ち、それをレイラとマリア像が微笑みながら見ていた。
床を這いながら逃げようとするナンバーⅥに、今度は腰に燭台を打ち付ける。またもお御堂に響く悲鳴。
簡単には逃がさない。お前がして来た事よりマシだろう。